IF関数の使い方(基礎編)

2020年4月4日

エクセルで「もし、B1セルが350点以上だったら、C1セルに『合格!』と表示させたい」みたいに、「こっちが〇〇なら、あっちに××と出したい」って思うことがありますよね。

そんな時に使えるのがIF関数です。「条件を設定して、その条件に適合した場合、適合しなかった場合、それぞれ表示を指示する」という関数ですね。

IF関数の構造

IF関数の式は以下の通りです。

IF関数の式の構造

=IF(論理式,値が真の場合,値が偽の場合)

ややこしい言葉がでてきました。なので、下のように全体構造でイメージしてください。

論理式は「〇〇ならば」という条件の部分、値が真の場合は「条件に合致した場合どうするか」、値が偽の場合は「条件に合致しない場合どうするか」を記載する、ということです。

入力手順

今回は、350点を境界とした合否判定をIF関数で作ってみます。

入力準備

下図C列の合否欄をIF関数で作成します。

試験合計点が350点以上の人には、「合格」、350点未満の人には「不合格」と表示されるように、IF関数を入力していきます。

最初に関数を入力するセルを選択して、数式バー横の『fx』をクリックしてください。

そうすると、以下の「関数の挿入」ウインドゥがポップアップしてくるので、「IF」を選択し、OKをクリックしましょう。

見当たらない場合は、検索ボックスに「IF」とか「もし」と入力して検索開始をクリックすると出てくるはずです。

引数の入力

下のようなIF関数の引数入力ウインドウが表示されました。この3つの欄を埋めていきましょう。

論理式には「B2>=350」と入力します。B2セルの値が350以上ならば、という条件設定です。(※論理式の記載例はページ下部で紹介します)

値が真の場合、つまりB2セルの点数が350点以上の場合は、合格と表示して欲しいので、「"合格"」と入力します。

テキスト(文章)を表示させたい場合は必ずダブルコーテーションで囲ってください。

値が偽の場合、これはC3セルが350点に満たない場合のことですから、こちらは「"不合格"」と入力します。

3つを入力したら、OKを押します。

コピーして完成

セルに関数が入力されました! 香菜さんは280点なので、不合格と表示されました。 最後に、C2セルに入力された数式を、3行目以降にコピー&ペーストしましょう。

完成です! 350点以上の人には合格、350点未満の人には不合格と表示されました!

おまけ:今回の数式サンプル

=IF(B2>=350,"合格","不合格")

論理式の記述方法

ここで、論理式の代表的な記述例をいくつか紹介します。

数字の比較

数字の比較(同じ値)

・C3セルが100ならば

⇒『C3=100』

数字の比較(より大きい・小さい)

・C3セルが250より大きい

⇒『C3>250』

・C3セルが250より小さい(=250未満)

⇒『C3<250』

数字の比較(以上・以下

・C3セルが350以上

⇒『C3>=350』

・C3セルが350以下

⇒『C3<=350』

他のセルと比較

・C3セルとC4セルの値が同じ

⇒『C3=C4』

文章の一致

文章・文字列との一致

・C3セルに『禎丞』と書かれている

⇒『C3="禎丞"』

IF関数の基本は以上です! 何かと便利な関数ですから、色々な条件設定を試して習得しましょう!

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