COUNTIFS関数の使い方

なんらかの複数条件に合致する項目(レコード・行)の数をカウントする際に使用するのが、COUNTIFS関数です。

例えば「全校生名簿で、『3年生』『E組』『女子生徒』の人数をカウントする」といった場合ですね。

※COUNTIF関数とCOUNTIFS関数の違いを明確にするため、本記事ではSを赤字にして表記しています。

※単独条件に合致するセル数をカウントする"COUNTIF関数"をご存知ない方は、そちらから学習した方が分かり易いと思われます。こちら『COUNTIF関数の使い方』をご参照ください。

COUNTIFS関数の構造

COUNTIFS関数の構造は以下の通りです。

COUNTIFS関数

=COUNTIFS(検索範囲1,検索条件1,検索範囲2,検索条件2,検索範囲3,検索条件3)

COUNTIF関数の「検索範囲・検索条件セット」を複数個並べるのがCOUNTIFS関数です。

検索範囲と検索条件は以下のようにイメージしてください。

COUNTIFS関数では、指定された検索範囲1~Xと、検索条件1~Xを並べて、1~X全てが合致した行(列)の数をカウントして表示します。

※今回は範囲・条件が3セットのケースを紹介していますが、COUNTIFS関数の上限は127セットです。

入力手順

入力準備

では、全校生名簿で『3年生』『E組』『女子生徒』の人数をカウントしてみましょう。

最初に関数を入れるF2セルを選択してから、数式バー左の「fx」をクリックします。

関数の挿入画面がポップアップしてきますので、検索BOXに「COUNT」等と入力し、一覧から「COUNTIFS」を選択してOKをクリックしてください。

COUNT系の他の関数と間違えないように注意してください。

数式入力

「関数の引数」というウインドウが表示されますので、ここに範囲と検索条件を入力していきます。

範囲は実際のエクセル表で指定するので、検索条件範囲1の入力ボックスをクリックし、入力モードにします。

入力モードになったなら、実際のエクセル表中で、ドラッグ&ドロップで範囲を指定しましょう。

範囲を指定すれば、引数欄に自動入力されます。

検索条件範囲1欄に自動で「B2:B12」と範囲が入力されました。

続けて検索条件1、検索条件範囲2と入力していきましょう。

ちなみに、入力欄は最初2つしか表示されていませんが、検索条件を入力しようとすると、下に欄が追加されていきますのでご安心ください。

検索条件1は3年生ですので「3」と入力します。検索条件で特定の数値を示す場合は、数字のみ直打ちでOKです。

検索条件2と3は文字列を指定しますので、「"E"」、「"女"」とダブルコーテーションで忘れずに囲いましょう。

入力が完了したならば、OKをクリックしましょう。

完成

完成です! 「3年E組の女子生徒」に合致するのは黄色に塗った4人ですので、合っていますね。

数式サンプル

=COUNTIFS(B2:B12,3,C2:C12,"E",D2:D12,"女")

今回は関数挿入ウィザードを使用しましたが、勿論上記のような数式を数式バーに直入力しても構いません。

補足事項

検索範囲ズレには要注意

COUNTIFS関数を使用する際は、検索範囲ズレに注意してください。検索範囲1~Xのそれぞれにおいて、行数・列数が違うとエラーとなってカウントができません。

検索範囲は必ず同じ行数・列数になるように設定しましょう。

横書きの表でも使用は可能

COUNTIFS関数は横書きの表でも使えます。

この場合も、検索範囲がズレないように注意してください。

横書版の数式サンプル

=COUNTIFS(B2:L2,3,B3:L3,"E",B4:L4,"女")

COUNTIFSの基本は以上です。

使いこなせると非常に便利な関数ですので、しっかりとマスターしましょう!