COUNTIF関数の使い方

2020年4月4日

なんらかの条件に合致するセルの数をカウントする際に使用するのが、COUNTIF関数です。

例えば「役職一覧表で、『空席』となっている数をカウントする」といった場合ですね。

COUNTIF関数の構造

COUNTIF関数の構造は以下の通りです。

COUNTIF関数

=COUNTIF(範囲,検索条件)

「A1セル~A10セル」と捜索するエリアを指定するのが「範囲」です。

範囲の中で「『空席』をカウントしろ」と条件を明記するのが「検索条件」です。

※言わずもがなですが、範囲外のセルが条件に合致してもカウントされません

入力手順

入力準備

今回は役職・担当者一覧表から、「空席」となっているセルの数をカウントしてみましょう。

最初に関数を入れるD2セルを選択してから、数式バー左の「fx」をクリックします。

そうすると、以下の関数の挿入画面がポップアップします。

表示されている関数の中から「COUNTIF」を探して選択して、OKをクリックします。

見当たらない場合は検索ボックスに「COUNT」「COUNTIF」などと入力して、検索してください。

似た名前の「COUNT」、「COUNTIFS」といった関数があるので注意してください。

間違えずに「COUNTIF」を選んでください。

数式入力

すると、「関数の引数」というウインドウが表示されますので、ここに範囲と検索条件を入力します。

範囲は実際のエクセル表で指定するので、範囲白枠右の上矢印ボタンをクリックします。

すると、ウインドウが下のような形に変形します。

このまま、エクセル表上で範囲を指定します。

B2~B10のセルをドラッグ&ドロップで範囲選択すると、関数の引数欄に自動で「B2:B10」と範囲が入力されます。

入力確認後、ウインドウの右側のボタンで確定すると、元のウインドウに戻ります。

ここまでの作業にて範囲は入力された状態となるので、検索条件を入力しましょう。今回は「"空席"」と入力します。

文章や単語を検索する場合は、ダブルコーテーション「"」で囲うのを忘れないでください。

これで入力完了です。OKをクリックしましょう。

完成

完成です! 対象範囲内に「空席」のセルは2つなので、数字も合っていますね。

数式サンプル

=COUNTIF(B2:B10,"空席")

今回は関数挿入ウィザードを使用しましたが、勿論上記のような数式を数式バーに直入力しても構いません。

数値を検索する場合の条件記入例など

特定の数値に合致するセルを検索する場合は以下のように記述してください。数値の場合はダブルコーテーション無しでOKです。

検索条件で何らかの数値を指定

例:B2~B10セルの数値が『3』のセルをカウント
=COUNTIF(B2:B10,3)

また、「C10セルに書いた内容と、同じセル数をカウントしたい!」といった場合は、検索条件にセルを指定することも可能です。

検索条件にセルを指定

例:C10セルに書かれている内容と同じセルをカウント
=COUNTIF(B2:B10,C10)

COUNTIFの基本は以上です。

情報量の多いエクセル表で、「1、2、3…」とスクロールしながら音読カウントするのはミスの元なので、COUNTIF関数を使って、素早く正確にカウントできるようになりましょう。

複数の条件に合致する行数をカウントしたい場合

COUNTIF関数では条件を1つしか設定できません。「複数の条件に合致する行・列を数えたい!」という場合は、COUNTIFS関数という別の関数が最適です。

COUNTIFS関数について興味がある方は、『COUNTIFS関数の使い方』をご覧ください!