AVERAGEIF関数の使い方

なんらかの条件に合致するセルの平均値を算出する際に使用するのが、AVERAGEIF関数です。

例えば「学生成績一覧で、男子平均点・女子平均点を算出する」といった場合にうってつけですね。

AVERAGEIF関数の構造

AVERAGEIF関数の構造は以下の通りです。

AVERAGEIF関数

=AVERAGEIF(範囲,条件,平均範囲)

セルの範囲を入力する箇所が2つあるので注意してください。

先に入力する“範囲"は、「条件判定をするセルの範囲」です。男女別平均を求める場合は「性別の列」を指します。

条件を挟む形で後ろに記述する“平均範囲"が、「平均を出す数字の範囲」です。平均点を出すときは「点数の列」を指します。

入力手順

入力準備

今回は下記の点数表から、男女別の平均点を算出してみましょう。

最初に関数を入れるE2セルを選択してから、数式バー左の「fx」をクリックします。

そうすると、以下の関数の挿入画面がポップアップします。

表示されている関数の中から「AVERAGEIF」を探して選択し、OKをクリックします。

見当たらない場合は検索ボックスに「AVERAGE」「AVERAGEIF」などと入力して、検索してください。

似た名前の「AVERAGE」、「AVERAGEIFS」といった関数があるので注意

間違えずに「AVERAGEIF」を選びましょう。

数式入力

「関数の引数」というウインドウが表示されますので、ここに範囲・条件・平均対象範囲を入力します。

実際のエクセル表で指定するので、範囲の白枠をクリックします。

このまま、エクセル表上で範囲を指定しましょう。ここの“範囲"は「条件に合致するかどうか判定するための範囲」なので、性別を記したB2~B21をドラッグ&ドロップで指定します。

続けて、条件を入力します。

先に男子平均点を求めるので、「"男"」と入力します。文字列を指定する場合は、ダブルコーテーションで囲うのを忘れずに。

続けて平均対象範囲を入力するので、白枠内をクリックして、表から範囲選択を行います。

平均対象範囲は、平均する数値の範囲、つまり点数のC2~C21を指定します。

これで入力は完了です。内容を再チェックしてから、OKをクリックします。

完成

男子平均が算出されました。同じ方法で女子平均も入力してみましょう。

完成です! 男女別の平均点が算出されました。

数式サンプル

=AVERAGEIF(B2:B21,"男",C2:C21)

=AVERAGEIF(B2:B21,"女",C2:C21)

今回は関数挿入ウィザードを使用しましたが、勿論上記のような数式を数式バーに直入力しても構いません。

AVERAGEIF関数の使い方は以上です。「都道府県別の売上・顧客単価」を求めるなんて場合にも使用できる関数ですので、覚えておくと吉ですよ!